『ゴースト・エージェント/R.I.P.D.』





概要


  • 原題: R.I.P.D. (Rest in Peace Department)
  • 邦題: ゴースト・エージェント/R.I.P.D.
  • 公開年: 2013年
  • 製作国: アメリカ
  • 監督: ロバート・シュヴェンケ
  • 脚本: フィル・ヘイ、マット・マンフレディ(ピーター・M・レンコフの同名コミックに基づく)
  • ジャンル: アクション、コメディ、ファンタジー、クライム
  • 上映時間: 96分


あらすじ


ボストン警察の刑事ニック・ウォーカー(ライアン・レイノルズ)は、相棒のボビー・ヘイズ(ケビン・ベーコン)が麻薬取引に関与していることを知り、葛藤の末に証拠を提出します。しかし、その直後の追跡劇でニックは殉職してしまいます。

死後の世界で、ニックは謎の女性プロクター(メアリー=ルイーズ・パーカー)にスカウトされ、死んだはずの人間たちが現世に留まって悪事を働くのを阻止する秘密組織「R.I.P.D.(Rest In Peace Department)」の一員となります。R.I.P.D.のエージェントは、現世の人々には異なる姿で見えます。ニックはベテランのロイ・パルシファー(ジェフ・ブリッジス)とコンビを組むことになります。ロイは19世紀の保安官で、時代錯誤な言動を繰り返しますが、腕利きのベテランです。

ニックは生前の恋人ジュリア(ステファニー・ゾスタク)に会いたいと願いますが、R.I.P.D.の規則で禁じられています。そんな中、ニックが殺害された事件の背後に、死者が現世に留まるための秘密の装置が存在することを知ります。ニックとロイは、その装置を悪用しようとする者たちを阻止し、現世と死後の世界の秩序を守るために奔走します。


主なキャスト


  • ニック・ウォーカー:ライアン・レイノルズ(現世での姿:アジア系老人)
  • ロイ・パルシファー:ジェフ・ブリッジス(現世での姿:ブロンドの美女)
  • プロクター:メアリー=ルイーズ・パーカー
  • ボビー・ヘイズ:ケビン・ベーコン
  • ジュリア・ウォーカー:ステファニー・ゾスタク
  • パウルス:ザック・ガリフィアナキス
  • グラナハン署長:ジェームズ・ホン


主題歌


映画の音楽はクリストフ・ベックが作曲しました。特定の主題歌というよりも、アクションとコメディの要素を盛り上げるスコアが特徴です。


受賞歴


大作映画ではありますが、批評家からの評価が低かったため、主要な映画賞の受賞歴はありません。


撮影秘話


  • 本作は、ピーター・M・レンコフの同名コミックを原作としています。
  • 撮影は主にアメリカ合衆国のマサチューセッツ州ボストンで行われました。
  • ライアン・レイノルズとジェフ・ブリッジスは、それぞれ現世での別人格を演じる際、特殊メイクやCGによる外見の変化が施されました。
  • 監督のロバート・シュヴェンケは、アクションとコメディのバランスを重視して演出しました。


感想


『ゴースト・エージェント/R.I.P.D.』は、死後の世界の警察組織というユニークな設定と、ライアン・レイノルズとジェフ・ブリッジスのコミカルな掛け合いが魅力の作品です。バディムービーとしての要素が強く、二人の掛け合いは笑いを誘います。しかし、ストーリー展開はやや単純で、既視感のある設定やユーモアの質など、批評家からは賛否両論がありました。アクションシーンは迫力がありますが、全体的にはエンターテイメントに特化した作品と言えるでしょう。


レビュー


批評家からの評価は概して低いものでした。Rotten Tomatoesでは17%という低い支持率で、「『R.I.P.D.』は才能ある俳優たちを無駄遣いし、独創性のないプロットと面白くないユーモアを組み合わせた、騒がしい、忘れ去られるバディコメディだ」という批評家の総意が示されています。Metacriticでは25/100のスコアで、「概ね好ましくないレビュー」とされています。多くのレビューで、ストーリーの陳腐さ、CGの出来、そしてユーモアのセンスなどが批判されました。


考察


死後の世界の警察という斬新な設定は、生と死、正義とは何かといったテーマを掘り下げる可能性を秘めていましたが、映画は主にアクションとコメディに重点を置いています。ニックが死を通して成長していく過程や、ロイとの奇妙な友情などが描かれていますが、深みには欠けるという意見もあります。バディムービーとしての魅力はあるものの、ストーリーの独創性や深さを期待すると、物足りなさを感じるかもしれません。


ラスト


(ネタバレを含みます)

ニックとロイは、死者が現世に留まるための装置を悪用しようとするボビー・ヘイズを阻止し、装置を破壊します。ニックは、R.I.P.D.のエージェントとしての自分の役割を受け入れ、ロイとの絆を深めます。ジュリアとの再会は叶いませんでしたが、彼女の安全を守ることができました。ラストシーンでは、ニックとロイが新たな任務に就く様子が描かれ、二人の奇妙なコンビによる活躍が今後も続くことを示唆しています。


視聴できるサイト


配信状況は変更される場合がありますので、各サービスの最新情報を確認してください。


まとめ


『ゴースト・エージェント/R.I.P.D.』は、死後の世界の警察組織を舞台にしたアクションコメディです。ライアン・レイノルズとジェフ・ブリッジスの掛け合いは楽しめますが、ストーリーはやや単純で、批評家からの評価は低いものでした。しかし、ユニークな設定とエンターテイメント性を求めるならば、楽しめるかもしれません。