『ミュータント:マックス』





概要


  • 原題: ARCHENEMY
  • 邦題: ミュータント:マックス
  • 公開年: 2020年
  • 製作国: カナダ、アメリカ合衆国
  • 監督: アダム・エジプト・モーティマー
  • 脚本: アダム・エジプト・モーティマー
  • ジャンル: アクション、SF、スリラー
  • 上映時間: 90分


あらすじ


マックス・フィスク(ジョー・マンガニエロ)は、異次元の惑星クロノスから落ちてきたと主張する謎の男。彼は、かつては強大な超能力を持つヒーローだったと言うが、地球に落ちてきた際にその力を失ってしまったらしい。現在はホームレスとしてどん底の生活を送っており、酒とドラッグに溺れる日々を送っている。

地元のティーンエイジャー、ハミッシュ(スカイラン・サミュエルズ)は、そんなマックスの語る荒唐無稽な話を信じ、彼の冒険譚を漫画に描いている。ハミッシュは、マックスが本当にヒーローだったのではないかと淡い期待を抱いている。

一方、地元の犯罪組織のボス、ジ・オベリスク(グレン・ハワートン)とその冷酷な妹インディゴ(エイミー・サイメッツ)は、街を支配しようと暗躍している。ある事件をきっかけに、マックスはハミッシュと共に、この犯罪組織との戦いに巻き込まれていく。力を失ったはずのマックスは、果たして再びヒーローとして立ち上がることができるのか?そして、彼の語る過去は真実なのか?


キャスト


  • マックス・フィスク:ジョー・マンガニエロ
  • ハミッシュ:スカイラン・サミュエルズ
  • ジ・オベリスク:グレン・ハワートン
  • インディゴ:エイミー・サイメッツ
  • クリーク:ポール・シェアー
  • ウーマン:キアラ・バーンズ
  • アダム/イヴ:ルイス・オリヴァー
  • ハミッシュの姉:ゾーイ・クラビッツ(声の出演)


主題歌


映画の音楽は**ファントグラム(Phantogram)**が担当しました。特定の主題歌というよりも、スタイリッシュでダークな雰囲気のスコアが特徴です。


受賞歴


インディペンデント映画であるため、主要な映画賞の受賞歴は確認されていません。


撮影秘話


  • 監督のアダム・エジプト・モーティマーは、本作で長編映画デビューを果たしました。
  • 映画は、コミックブックのような独特のビジュアルスタイルを採用しており、アニメーションの要素も取り入れられています。
  • 主演のジョー・マンガニエロは、コミックブックファンとしても知られており、本作への出演に意欲的でした。


感想


ヒーローの過去と現実、そして犯罪組織との戦いをスタイリッシュな映像と独特な語り口で描いた作品です。ジョー・マンガニエロの存在感のある演技や、コミックブック風のビジュアルが印象的です。しかし、ストーリー展開やキャラクター描写には賛否両論があり、人によっては難解に感じるかもしれません。


レビュー


批評家からのレビューは賛否両論でした。その斬新なビジュアルスタイルや、ジョー・マンガニエロの演技は評価された一方で、プロットの複雑さや、物語の焦点が定まらない点を指摘する声もありました。


考察


本作は、ヒーローの喪失、現実と虚構の曖昧さ、そしてどん底から再び立ち上がろうとする人々の姿を描いています。マックスの語る過去が真実なのかどうか、観客に問いかけながら物語は進行していきます。また、犯罪組織との戦いを通して、ヒーローの存在意義や、正義とは何かといったテーマも示唆されています。


ラスト


(ネタバレを含みます)

最終的に、マックスは失われたはずの超能力を部分的に取り戻し、ジ・オベリスクとの激しい戦いを繰り広げます。ハミッシュの助けもあり、マックスは辛くも勝利を収めますが、その代償は決して小さくありません。ラストシーンでは、マックスの力が継承される姿が描かれ、ヒーローとしての旅はまだ終わらないことを示唆しています。彼の過去の真実については、曖昧な部分も残されています。


視聴できるサイト


配信状況は変更される場合がありますので、各サービスの最新情報を確認してください。


まとめ


『ARCHENEMY』(邦題:ミュータント:マックス)は、記憶を失った超能力を持つ男マックスが、ティーンエイジャーのハミッシュと共に犯罪組織と戦う姿を描いた、スタイリッシュなアクションSFスリラーです。独特なビジュアルやジョー・マンガニエロの演技は魅力的ですが、ストーリー展開には賛否両論があります。ヒーローの過去の真実や、彼の今後の旅に興味を持つ観客におすすめの作品です。