『エージェント・ウルトラ』





概要


  • 原題: American Ultra
  • 公開年: 2015年(日本公開:2016年)
  • 製作国: アメリカ
  • 監督: ニマ・ヌリザデ
  • 脚本: マックス・ランディス
  • ジャンル: アクション、コメディ、スリラー
  • 上映時間: 96分


あらすじ


ウェストバージニアの小さな町で、コンビニのレジ係として平凡な毎日を送るマイク・ハウエル(ジェシー・アイゼンバーグ)。彼は恋人のフィービー・ラーソン(クリステン・スチュワート)と穏やかな日々を送っていますが、実は過去の記憶を消されたCIAの極秘暗殺者プログラム「ウルトラ」の訓練を受けたエージェントでした。

ある日、マイクがいつものようにコンビニで働いていると、見慣れない女性から奇妙な言葉を告げられます。その瞬間から、彼の眠っていた戦闘能力が突如として覚醒し、予期せぬ事態に巻き込まれていきます。CIAの元上官であるエイドリアン・イエーツ(トファー・グレイス)は、マイクを危険視し、彼の抹殺を企てます。一方、マイクを育てたヴィクトリア・ラセター(コニー・ブリットン)は、彼の保護に奔走します。

突如として命を狙われる身となったマイクは、眠っていた驚異的な戦闘スキルを駆使して、次々と襲い来るCIAの刺客たちを迎え撃ちます。愛するフィービーを守るため、そして自身の過去の真実を突き止めるため、マイクは壮絶な戦いに身を投じます。


主なキャスト


  • マイク・ハウエル:ジェシー・アイゼンバーグ
  • フィービー・ラーソン:クリステン・スチュワート
  • エイドリアン・イエーツ:トファー・グレイス
  • ヴィクトリア・ラセター:コニー・ブリットン
  • レイモンド・クルーガー:ウォルトン・ゴギンズ
  • ラフィ:ジョン・レグイザモ
  • ビッグ・ハロルド:ビル・プルマン


主題歌


映画のサウンドトラックには複数の楽曲が使用されていますが、特に際立った主題歌というものはありません。劇中のシーンを盛り上げるための様々なジャンルの楽曲が効果的に使われています。


受賞歴


目立った主要な映画賞の受賞歴はありません。


撮影秘話


  • 脚本のマックス・ランディスは、この脚本を数年間温めていたとされています。
  • ジェシー・アイゼンバーグとクリステン・スチュワートは、『アドベンチャーランドへようこそ』以来の共演となります。
  • 映画は、ニューオーリンズとその周辺で撮影が行われました。
  • アクションシーンでは、ジェシー・アイゼンバーグが意外なほどのアクションを披露しています。


感想


『エージェント・ウルトラ』は、アクション、コメディ、スリラーの要素を巧みにブレンドした作品です。平凡な日常を送る主人公が突如として驚異的な戦闘能力を発揮するというギャップが面白く、ジェシー・アイゼンバーグとクリステン・スチュワートのコミカルな掛け合いも魅力的です。バイオレンス描写はありますが、全体的にはポップでスタイリッシュな仕上がりとなっています。


レビュー


批評家からの評価は賛否両論でした。ユニークな設定や主演二人の演技は評価されたものの、ストーリー展開やトーンの不安定さを指摘する声もありました。しかし、その独特な雰囲気とアクションシーンは一定の評価を得ています。


考察


この映画は、平凡な日常に潜む非日常、そして眠っていた能力が覚醒する瞬間の興奮を描いています。また、主人公と恋人の間の愛情が、過酷な状況を乗り越える原動力となる点も重要なテーマです。政府の秘密プログラムという要素を通して、国家権力の裏側や個人の尊厳についても問いかけています。


ラスト


ラストでは、マイクは自身の過去と向き合い、愛するフィービーと共に新たな未来を歩むことを決意します。激しい戦いを乗り越えた二人の絆はより一層深まり、物語は一応の決着を迎えます。


視聴できるサイト


配信状況は変更される場合がありますので、各サービスの最新情報を確認してください。


まとめ


『エージェント・ウルトラ』は、ジェシー・アイゼンバーグ演じる平凡なコンビニ店員が、実はCIAの極秘エージェントだったという奇想天外な設定のアクションコメディスリラーです。予測不能な展開とスタイリッシュな映像、そして主演二人の魅力的な演技が楽しめます。アクションとコメディの融合した作品が好きな方におすすめです。