『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』





概要


  • 原題: Iron Sky: The Coming Race
  • 邦題: アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲
  • 公開年: 2019年
  • 製作国: フィンランド、ドイツ、ベルギー
  • 監督: ティモ・ヴオレンソラ
  • 脚本: ダラッハ・マクナマラ、ティモ・ヴオレンソラ
  • ジャンル: SF、アクション、コメディ
  • 上映時間: 93分


あらすじ


第二次世界大戦末期に月に逃亡したナチス残党が、2047年、地球に戻ってきて大混乱を引き起こした前作『アイアン・スカイ』から20年後。核戦争によって荒廃した地球で、人類は月のナチス基地「ノアの箱舟」に生き残っていました。

主人公のオビ(ララ・ロッシ)は、母親のレナータ(ユリア・ディーツェ)と共に、限られた資源の中で苦しい生活を送っています。そんな中、オビは深部地球空洞説を信じる狂気の科学者ヴォルフガング・コルトフライシュ(ウド・キアー)と出会います。コルトフライシュは、地球の核には強大な力を持つ古代爬虫類人「ヴリル」が存在し、彼らがナチスの秘密兵器を握っていると主張します。

生き残るための新たな希望を求め、オビたちは地球の深部へと旅立つことを決意します。そこで彼らを待ち受けていたのは、ヴリルが操る巨大なメカ恐竜や、ヒトラーの姿をしたヴリルの皇帝、そして月のナチスの残党たちとの壮絶な戦いでした。


主なキャスト


  • ララ・ロッシ - オビ
  • ユリア・ディーツェ - レナータ
  • ウド・キアー - ヴォルフガング・コルトフライシュ
  • トム・グリーン - スティーブ・ジョブズ
  • カリ・ヘイッキネン - ペッカ
  • ステファニー・ポール - ホープ


主題歌


前作同様、映画の音楽はラウリ・ポッラが担当しています。今作においても、壮大で独特な雰囲気のスコアが特徴的ですが、特定の主題歌というよりは、劇伴音楽全体で世界観を構築しています。


受賞歴


前作『アイアン・スカイ』はいくつかのファンタスティック映画祭で受賞しましたが、今作『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』に関する主要な受賞歴は、現時点では確認されていません。


撮影秘話


  • 前作同様、クラウドファンディングを活用して製作資金の一部を調達しました。
  • 特殊効果やVFXは、前作よりもさらにスケールアップしており、巨大なメカ恐竜や深部地球の描写に力が入れられています。
  • ウド・キアーが演じる狂気の科学者コルトフライシュは、映画のコミカルな要素を担っています。
  • スティーブ・ジョブズをモチーフにしたキャラクターが登場するなど、風刺的な要素も盛り込まれています。


感想


前作に引き続き、荒唐無稽な設定とB級映画的なノリが魅力のSFアクションコメディです。今回は、月に逃亡したナチスに加えて、深部地球の古代爬虫類人という新たな敵が登場し、さらにスケールアップした戦いが繰り広げられます。ツッコミどころ満載の展開や、ブラックユーモア、風刺的な要素は健在で、前作のファンであれば楽しめるでしょう。一方で、ストーリーの整合性や映像のクオリティには賛否両論があるかもしれません。


レビュー


レビューサイトなどでは、前作のファンからは一定の評価を得ているものの、ストーリーの荒唐無稽さや映像のチープさを指摘する声もあります。しかし、その独特な世界観とエンターテイメント性は評価されています。


考察


本作は、前作に引き続き、ナチズムや陰謀論、現代社会の風潮などをSF的な設定に乗せて風刺的に描いています。深部地球空洞説や古代文明といったオカルト的な要素も取り入れ、独特な世界観を構築しています。真面目にSFとして捉えるよりも、その奇想天外なアイデアとエンターテイメントを楽しむのが良いでしょう。


ラスト


オビたちはヴリルの皇帝であるヒトラーとの最終決戦に挑み、人類の存亡をかけた壮絶な戦いが繰り広げられます。ラストは、今後の展開を匂わせるような終わり方をしています。


視聴できるサイト


配信状況は変更される場合がありますので、各サービスの最新情報を確認してください。


まとめ


『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』は、月に逃亡したナチスに加え、深部地球の古代爬虫類人と人類が戦うという、荒唐無稽な設定が魅力のSFアクションコメディです。前作のファンはもちろん、B級SFやブラックユーモアが好きな方におすすめです。スケールアップしたアクションと、ツッコミどころ満載の展開を楽しんでください。