『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』
『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』
概要
- 原題: Yoga Hosers
- 邦題: コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~
- 監督: ケヴィン・スミス
- 脚本: ケヴィン・スミス
- 製作: ケヴィン・スミス、Samera Entertainment、StarStream Media
- 公開年: 2016年(カナダ・アメリカ)
- ジャンル: コメディ、ホラー
あらすじ
カナダのマニトバ州のコンビニエンスストア「Eh-2-Zed」で働く高校生コリーン・C(リリー=ローズ・メロディ・デップ)とコリーン・M(ハーレイ・クイン・スミス)。ヨガに夢中で、放課後はヨガの先生ヨギ・ベラ(ジャスティン・ロング)の指導を受けています。
ある日、2人は高校のシニアパーティーに参加するため、店番を抜け出す計画を立てます。しかし、その夜、コンビニの地下に潜む、ソーセージの形をした小さなナチスのクローン軍団「ブラッツィー」が大量発生し、2人のパーティー計画を邪魔し始めます。
さらに、かつて『Mr.タスク』で恐ろしいセイウチ人間を作り出した狂気の科学者ハワード・ハウズマン(ガイ・ラフルール)の亡霊が、ブラッツィーを操っていることが判明。2人のコリーンは、伝説のハンター、ガイ・ラフルール(ジョニー・デップ)の力を借り、ブラッツィー軍団と戦うことになります。
キャスト
- コリーン・C:リリー=ローズ・メロディ・デップ
- コリーン・M:ハーレイ・クイン・スミス
- ガイ・ラフルール:ジョニー・デップ
- ヨギ・ベラ:ジャスティン・ロング
- ハワード・ハウズマン(回想):ガイ・ラフルール
- タビー先生:ジェニファー・シュウォールバック・スミス
- アンドロニカス・アルカノス:ラルフ・ガーマン
- ブラッツィー(声):トニー・ヘイル、ジェイソン・ミューズ、ケヴィン・スミス、アダム・ブロディ、タイラー・ポージー、オースティン・バトラー、クリス・ジェリコ
主題歌
特定の主題歌というよりは、劇中で様々なジャンルの楽曲が使用されています。サウンドトラック盤はリリースされていません。
受賞歴
目立った受賞歴はありません。
撮影秘話
- 本作は、ケヴィン・スミスが娘のハーレイ・クイン・スミスとジョニー・デップの娘リリー=ローズ・メロディ・デップのために書き下ろした作品です。
- 『Mr.タスク』に登場したキャラクターや設定が再登場し、ケヴィン・スミスが構築する「View Askewniverse」と呼ばれる世界観を共有しています。
- ブラッツィーのデザインは、ソーセージの形をしたユニークなもので、特殊効果やパペットを用いて表現されました。
- ジョニー・デップは、『Mr.タスク』に引き続き、風変わりな探偵ガイ・ラフルールを演じています。
感想
ケヴィン・スミスらしい、独特のユーモアとB級映画的なノリが満載の作品です。ヨガ好きの女子高生が、ソーセージのナチス軍団と戦うという奇想天外なストーリーは、好き嫌いが分かれるかもしれません。ジョニー・デップの怪演や、娘たちの共演など、話題性も高い作品です。
レビュー
批評家からの評価は概して低く、その奇抜な設定やストーリー展開、粗削りな演出などが批判の対象となりました。しかし、一部の熱狂的なケヴィン・スミスファンからは、その独特な世界観が支持されています。
考察
本作は、ティーンエイジャーの日常と、突如として現れる奇妙な脅威とのギャップを描いています。ヨガという現代的な要素と、ナチスという歴史的な悪、そしてソーセージというシュールな組み合わせは、意図的なナンセンスさを追求していると言えるでしょう。『Mr.タスク』との繋がりや、ケヴィン・スミスの過去作へのオマージュなども散見されます。
ラスト
2人のコリーンは、ヨギ・ベラのヨガの技と、ガイ・ラフルールの助けを借りて、ハワード・ハウズマンの亡霊とブラッツィー軍団を撃退します。シニアパーティーには遅れて参加するものの、2人は無事に楽しい時間を過ごします。ラストシーンでは、ガイ・ラフルールが再び姿を消し、物語は幕を閉じます。
視聴できるサイト
- Amazon Prime Video
- Netflix
まとめ
『コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~』は、『Mr.タスク』のスピンオフとして製作された、ケヴィン・スミス監督による異色のコメディ・ホラー映画です。リリー=ローズ・メロディ・デップとハーレイ・クイン・スミスという、著名な俳優の娘たちの共演や、奇抜なストーリー展開が特徴ですが、万人受けする作品とは言えないかもしれません。ケヴィン・スミスの独特な世界観に興味がある方や、『Mr.タスク』のファンであれば、一度チェックしてみるのも良いでしょう。