『トゥモロー・ウォー』
『トゥモロー・ウォー』
概要
- 原題: The Tomorrow War
- 邦題: トゥモロー・ウォー
- 公開年: 2021年
- 監督: クリス・マッケイ(『レゴバットマン ザ・ムービー』)
- 脚本: ザック・ディーン、ビル・ドゥビューク
- 製作: デヴィッド・エリソン、ダナ・ゴールドバーグ、ドン・グレンジャー、デヴィッド・S・ゴイヤー、アダム・コルブレナー、ジュールズ・デイリー
- 製作総指揮: クリス・プラット
- ジャンル: SF、アクション、アドベンチャー
あらすじ
2022年、カタールで行われていたサッカーのワールドカップの試合中に、突如として未来から来た兵士たちが現れ、世界に向けて衝撃的なメッセージを発する。「30年後の2051年、人類は未知のエイリアンとの戦争で滅亡の危機に瀕している。生き残るためには、現代から兵士を未来に送り込み、共に戦うしかない」と。
この事態を受け、世界各国は未来への徴兵を開始。高校教師であり、元グリーンベレーのダン・フォレスター(クリス・プラット)も徴兵される。愛する妻エミー(ベティ・ギルピン)と娘ミューリ(ライアン・キーラ・アームストロング)のために、ダンは人類の未来を救うべく、30年後の戦場へと旅立つ。
未来でダンは、優秀な科学者であるミューリ(成長した娘、イヴォンヌ・ストラホフスキー)と再会し、エイリアン「ホワイトスパイク」の生態や弱点を探りながら、過酷な戦いに身を投じる。ダンは、疎遠になっていた父ジェームズ(J・K・シモンズ)とも協力し、過去と未来、そして家族の絆を取り戻しながら、地球の運命をかけた戦いに挑む。
キャスト
- クリス・プラット:ダン・フォレスター
- イヴォンヌ・ストラホフスキー:ミューリ・フォレスター(未来)
- ベティ・ギルピン:エミー・フォレスター
- J・K・シモンズ:ジェームズ・フォレスター(ダンの父)
- ライアン・キーラ・アームストロング:ミューリ・フォレスター(幼少期)
- サム・リチャードソン:チャーリー
- エドウィン・ホッジ:ドリアン
- キース・パワーズ:グリーンウッド
- マイク・ミッチェル:コーワン
- メアリー・リン・ライスカブ:ノラ
主題歌
本作には、特定の主題歌という位置づけの楽曲はありませんが、ローン・バルフェが作曲した壮大なスケールのオリジナル・サウンドトラックが、物語を盛り上げています。
受賞歴
- ピープルズ・チョイス・アワード2022:
- 映画部門 アクション映画賞 受賞
- 映画部門 男性映画スター賞(クリス・プラット) ノミネート
- サテライト賞 2021:
- 視覚効果賞 ノミネート
撮影秘話
- 監督のクリス・マッケイは、実写映画としては本作が初監督作品となります。
- クリーチャーデザイナーのケンバー・セルメイが、映画に登場する恐ろしいエイリアン「ホワイトスパイク」をデザインしました。
- 撮影は2019年9月1日に始まり、主にアトランタとアイスランドの壮大な自然の中で行われました。アイスランドの氷河や雪山が、未来の過酷な戦場の雰囲気をリアルに表現しています。
- 主演のクリス・プラットは、製作総指揮も務め、このプロジェクトに深く関わりました。
感想
『トゥモロー・ウォー』は、タイムトラベルとエイリアン侵略というSFの要素を軸に、迫力満点のアクションと、家族の愛や絆を描いた感動的なドラマが融合した作品です。クリス・プラットの熱演はもちろん、未来世界の絶望的な状況や、エイリアンとの激しい戦闘シーンは、息をのむほどの迫力があります。また、父と娘の複雑な関係や、夫婦の愛情など、人間ドラマもしっかりと描かれており、単なるSFアクションに留まらない深みを持っています。
レビュー
公開当時、批評家からは賛否両論がありましたが、観客からは概ね好評を得ました。特に、アクションシーンのスペクタクルさや、クリス・プラットの演技、そして意外な展開などが評価されています。一方で、タイムトラベルのSF設定における矛盾点や、ストーリーの一部展開に粗さが見られるという意見もありました。
考察
- 本作は、未来の危機に対して、現代の人々がどのように立ち向かうのかを描いています。徴兵という形で、一般市民が否応なく戦いに巻き込まれる状況は、現代社会における責任や行動について考えさせられます。
- 家族の絆は、物語の重要なテーマの一つです。ダンは娘の未来を守るために戦い、疎遠だった父との関係を修復しようとします。家族の愛が、過酷な状況を生き抜くための原動力となる様子が描かれています。
- タイムパラドックスについても、物語の中で触れられていますが、エンターテイメント性を重視した展開となっています。
ラスト
未来での激闘の末、未来で採取したホワイトスパイクのメス個体から生成された毒素を使って、現代に潜伏していたホワイトスパイクの繁殖を防ぐことに成功します。
ラストシーンでは、ダンとジェームズが協力してメスのホワイトスパイクを倒し、地球の未来を守ることに成功します。
ダンは、疎遠だった父ジェームズとの関係を修復し、家族との絆を深めます。人類は未来の破滅を回避し、新たな未来へと進んでいく希望が示唆されます。
視聴できるサイト
- Amazon Prime Video(Amazon Original作品として独占配信)
まとめ
『トゥモロー・ウォー』は、壮大なスケールのアクションと、普遍的な家族愛のテーマが融合した、見応えのあるSFアクション映画です。クリス・プラットの熱演、迫力満点のVFX、そして感動的なラストは、多くの観客の心を掴みました。