『ショーン・オブ・ザ・デッド』
『ショーン・オブ・ザ・デッド』
概要
- 原題: Shaun of the Dead
- 公開年: 2004年
- 監督: エドガー・ライト
- 脚本: サイモン・ペッグ、エドガー・ライト
- 主演: サイモン・ペッグ、ニック・フロスト
- ジャンル: ホラーコメディ
あらすじ
ロンドンの電気店で働く29歳のショーンは、特に目標もなく、怠惰な毎日を送っていました。同居人のエドはだらしなく、恋人のリズは彼の生活態度にうんざりしています。
そんなある日、突如としてゾンビが発生し、ロンドンはパニックに陥ります。ショーンは、リズを取り戻し、家族や友人を守るため、エドと共に立ち上がります。
彼らは、馴染みのパブ「ウィンチェスター」を安全地帯とし、そこを目指してゾンビの大群を掻き分けていくことになります。
キャスト
- ショーン・ライリー:サイモン・ペッグ
- エド:ニック・フロスト
- リズ:ケイト・アシュフィールド
- フィリップ(ショーンの義父):ビル・ナイ
- バーバラ(ショーンの母):ペネロープ・ウィルトン
- ダイアン(リズの友人):ルーシー・デイヴィス
- デヴィッド(リズの友人):ディラン・モラン
主題歌
- 特定の主題歌というよりは、クイーンの「ドント・ストップ・ミー・ナウ」が、ゾンビとの格闘シーンで使用され、非常に印象的です。
受賞歴
- エンパイア賞 英国映画賞
- ブラム・ストーカー賞 脚本賞
- トロント国際映画祭 観客賞(ミッドナイト・マッドネス部門)
- 英国インディペンデント映画賞 最優秀作品賞
- サターン賞 ホラー映画賞
撮影秘話
- 監督のエドガー・ライトと主演・脚本のサイモン・ペッグは、長年の友人であり、テレビシリーズ『SPACED ~俺たちルームシェアリング~』でもコンビを組んでいます。
- 低予算ながら、斬新なカメラワークや編集、音楽の使い方が高く評価されました。
- ゾンビの特殊メイクは、グロテスクでありながらもコミカルな要素も含まれています。
- 「ウィンチェスター」のパブは、実際に存在するパブをロケ地として使用しました。
感想
『ショーン・オブ・ザ・デッド』は、ホラーとコメディを見事に融合させた傑作です。ゾンビ映画としてのスリルと、イギリスならではのブラックユーモアが絶妙なバランスで描かれており、笑いながらもハラハラドキドキできる作品です。登場人物たちの人間ドラマも丁寧に描かれており、単なるパニック映画に留まらない魅力があります。
レビュー
批評家からも観客からも非常に高い評価を得ています。その斬新なアイデア、ユーモア、そしてホラー描写が高く評価され、多くの映画賞を受賞しました。ゾンビ映画の新たなスタンダードを築いた作品とも言われています。
考察
- 本作は、ゾンビという極限状態を通して、主人公ショーンの成長を描いています。怠惰な生活を送っていた彼が、愛する人を守るために奮闘する姿は感動的です。
- 友情や家族愛といった普遍的なテーマも描かれており、コメディの中に温かい人間ドラマが織り込まれています。
- ゾンビ映画というジャンルをパロディ化しながらも、しっかりとホラー要素も押さえている点が特徴です。
ラスト
なんとか「ウィンチェスター」に辿り着いたショーンたちはゾンビの襲撃を受けますが、最終的にショーンとリズ、そしてゾンビ化したエドは生き残ります。
数ヶ月後、世界は徐々に復興しつつあり、ショーンはリズとの新しい生活を送りながら、ゾンビ化したエドをゲームのコントローラー代わりにしたり、一緒に遊んだりする奇妙な同居生活を送っています。
ラストシーンは、ゾンビ化したエドがうめきながらもショーンのゲームに反応する様子で終わり、ブラックユーモアを残しつつ幕を閉じます。
視聴できるサイト
- Amazon Prime Video
- U-NEXT
- Hulu
- Netflix (配信状況は変更される場合がありますので、各サイトでご確認ください)
- Google Play
- YouTube
まとめ
『ショーン・オブ・ザ・デッド』は、ホラーとコメディの絶妙な融合、魅力的なキャラクター、そして斬新な演出が光る傑作ゾンビ映画です。ゾンビ映画ファンはもちろん、コメディ映画好きにもおすすめできる、何度見ても楽しめる作品です。