『ロンドンゾンビ紀行』





概要


  • 原題: Cockneys vs Zombies
  • 公開年: 2012年
  • 監督: マティアス・ホーン
  • 脚本: ジェームズ・モラン、ルーカス・ローチェル
  • ジャンル: ホラー、コメディ
  • 製作国: イギリス


あらすじ


ロンドンのイーストエンド。強盗を企むアンディとテリーの兄弟は、老人ホームにいる祖父レイのために資金を稼ごうとしていた。しかし、彼らが銀行を襲撃したその時、ロンドンの東部では謎のウイルスが蔓延し、人々が次々とゾンビ化していく。

銀行内で警察と銃撃戦を繰り広げるアンディとテリーは、外の異変に気づく。街はゾンビであふれかえり、自分たちの愛するイーストエンドも危険に晒されていた。

一方、老人ホームでは、レイをはじめとする年老いた住人たちがゾンビの襲撃に必死に抵抗していた。アンディとテリーは、強盗から一転、祖父と仲間たちを救い出すため、そして自分たちの故郷を守るために、ゾンビの大群に立ち向かうことになる。


キャスト


  • アンディ: ハリー・トレッダウェイ
  • テリー: アラン・フォード
  • レイ: ホナー・ブラックマン
  • エマ: ラッセル・トーヴィー
  • ケイト: ミシェル・ライアン
  • ダリル: アシュリー・トーマス
  • ハミッシュ: リー・アレン
  • クラリス: ダドリー・サットン
  • メンディ: リンジー・バーン


主題歌


  • 特定の主題歌というよりは、劇中でパンクやロックなどの音楽が効果的に使用されています。


受賞歴


  • 目立った主要映画賞の受賞歴はありませんが、ファンからの支持は厚く、数々のホラー映画祭で上映されています。


撮影秘話


  • ロンドンのイーストエンドを舞台に、下町の人々の強さやユーモアをゾンビという要素と掛け合わせた異色の作品です。
  • 特殊メイクによるゾンビの描写はグロテスクながらもコミカルで、シリアスなホラーというよりは、エンターテイメント性の高い作品を目指したことが伺えます。
  • ベテラン俳優のアラン・フォードや、往年のボンドガールであるホナー・ブラックマンなど、個性豊かなキャストが集結し、それぞれのキャラクターを魅力的に演じています。
  • 老人ホームの住人たちが、杖や車椅子などを武器にゾンビと戦うシーンは、本作ならではの見どころとなっています。


感想


『ロンドンゾンビ紀行』は、ホラーとコメディのバランスが絶妙な、非常に楽しいゾンビ映画です。ロンドンの下町を舞台に、コックニー訛りの登場人物たちがゾンビ相手に奮闘する姿は、ユーモラスでありながらも熱い人間ドラマを感じさせます。グロテスクな描写もありますが、それ以上に登場人物たちのキャラクターや掛け合いが面白く、肩の力を抜いて楽しめる作品です。


レビュー


レビューサイトや映画ファンの間では、そのユニークな設定と、下町の人々の活気あふれる描写が高く評価されています。「笑えるゾンビ映画」「イギリスならではのユーモアが光る」といった声が多く見られます。一方で、ストーリー展開やゾンビ描写の斬新さを期待する層からは、やや物足りないという意見もあります。


考察


  • 本作は、ゾンビという普遍的なホラーアイコンを、ロンドンの下町というローカルな舞台に落とし込むことで、新たな魅力を引き出しています。
  • 老人ホームの住人たちが、若者たちと共にゾンビに立ち向かう姿は、世代間の繋がりや、困難に立ち向かう人々の強さを描いているとも解釈できます。
  • 強盗という犯罪行為から始まった物語が、ゾンビという更なる脅威によって、登場人物たちの価値観や行動を変化させていく様子も興味深い点です。


ラスト


ラストでは、アンディ、テリー、そして老人ホームの生存者たちが、ゾンビの大群との壮絶な戦いを繰り広げます。

彼らは、それぞれの知恵と勇気を振り絞り、生き残りをかけて戦いますが、犠牲も伴います。最終的に、彼らの戦いがどのような結末を迎えるのか、そしてイーストエンドの未来はどうなるのかが描かれます。


視聴できるサイト



まとめ


『ロンドンゾンビ紀行』は、ロンドンの下町を舞台に、強盗犯とゾンビという異色の組み合わせを描いた、イギリスならではのユーモアとバイオレンスが融合したホラーコメディです。個性的なキャラクターたちが繰り広げる騒動は、ゾンビ映画ファンだけでなく、コメディ映画ファンも楽しめるはずです。