『エンジェル ウォーズ』





概要


  • 原題: Sucker Punch
  • 邦題: エンジェル ウォーズ
  • 公開年: 2011年
  • 監督: ザック・スナイダー
  • 脚本: ザック・スナイダー、スティーブ・シブヤ
  • 製作: デボラ・スナイダー、ザック・スナイダー
  • ジャンル: アクション、ファンタジー、スリラー



あらすじ


1950年代のアメリカ。母の死後、遺産をめぐり義父から妹を守ろうとした結果、義父に妹を殺され義父を殺そうとしてしまう。狂言に見せかけた義父の策略により、ベイビードールは精神病院へと送られ、5日後にロボトミー手術を受けることが決定する。

絶望的な状況の中、ベイビードールは空想の世界に逃避する。その世界で彼女は、他の患者であるロケット、ブロンド、アンバー、スウィーピーと出会い、謎の賢者から脱出のためのヒントを得る。それは「地図」「火」「ナイフ」「鍵」「そして最後に隠されたもの」という5つのアイテムを集めることだった。

現実世界での時間軸と、ベイビードールの空想世界、さらにその空想世界の中で彼女たちが困難なミッションを遂行するアクションの世界という、多層的な世界観の中で、彼女たちは自由を求めて戦っていく。


キャスト


  • ベイビードール: エミリー・ブラウニング
  • ロケット: ジェナ・マローン
  • ブロンド: アビー・コーニッシュ
  • アンバー: ジェイミー・チャン
  • スウィーピー: ヴァネッサ・ハジェンズ
  • ブルー・ジョーンズ(病院の管理人): オスカー・アイザック
  • ヴェラ・ゴルスキー(病院の看護師): カーラ・グギーノ
  • 賢者 / バス運転手: スコット・グレン


主題歌


映画全体を通して、既存の楽曲をカバーしたものが多く使用されています。特定の主題歌というよりは、サウンドトラックが物語の雰囲気を盛り上げています。

  • Sweet Dreams (Are Made of This) - Emily Browning (Eurythmicsのカバー)
  • Army of Me (Sucker Punch Remix) - Björk
  • White Rabbit - Emiliana Torrini (Jefferson Airplaneのカバー)
  • Where Is My Mind? - Yoav (Pixiesのカバー)
  • Search and Destroy - Skunk Anansie (The Stoogesのカバー)
  • Tomorrow Never Knows - Alison Mosshart and Carla Azar (The Beatlesのカバー)
  • Hush - Sucker Punch Mix - Sucker Punch (Deep Purpleのカバー)


受賞歴


  • ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞):
    • 最低監督賞(ザック・スナイダー)ノミネート
    • 最低スクリーンプレイ賞ノミネート
    • 最低助演女優賞(カーラ・グギーノ)ノミネート


撮影秘話


  • ザック・スナイダー監督は、本作で女性が主人公のアクション映画に挑戦しました。
  • 現実世界、空想世界、アクション世界という多層的な世界観を映像化するために、多くのVFXが使用されました。
  • エミリー・ブラウニングをはじめとするキャストは、激しいアクションシーンのためにトレーニングを受けました。
  • 衣装や美術デザインは、各世界の雰囲気を際立たせるために細部までこだわって作られました。


感想


映像美とスタイリッシュなアクションシーンが印象的な作品です。ベイビードールの内面世界と、そこで繰り広げられる壮大な戦いが、独特の映像表現で描かれています。しかし、多層的な物語構成や、現実と空想の境界線が曖昧な点などから、ストーリー展開が難解に感じる観客もいました。音楽の使い方も特徴的で、アクションシーンを盛り上げる効果を発揮しています。


レビュー


批評家の間では評価が分かれました。映像美やアクションシーンは評価されたものの、ストーリーの複雑さや、女性キャラクターの扱いなどについては賛否両論がありました。一部の批評家は、映像的な魅力は認めるものの、物語としての深みに欠けると指摘しました。


考察


  • 女性の主体性と解放: ベイビードールをはじめとする女性たちが、過酷な状況から自由を求めて戦う姿は、女性の主体性や解放というテーマを示唆しています。
  • 現実逃避と想像力: 絶望的な現実から逃避するためにベイビードールが作り上げた空想世界は、人間の持つ想像力の力や、精神的な防衛機制を表しているとも解釈できます。
  • 多層的な物語構造: 現実、空想、アクションという複数の階層で物語が展開することで、観客に様々な解釈の余地を与えています。


ラスト


ベイビードールは、空想世界での戦いを通して、ある種の解放を得ます。しかし、現実世界での彼女の運命は、観る人によって解釈が分かれる可能性があります。彼女が最終的にどのような選択をするのか、そしてそれが彼女にとっての自由を意味するのかどうかは、観客自身の判断に委ねられています。


視聴できるサイト


配信状況は変更される可能性がありますので、各サービスの最新情報を確認してください。


まとめ


『エンジェル ウォーズ』は、ザック・スナイダー監督ならではのスタイリッシュな映像とアクションが際立つ作品です。多層的な物語構成は賛否両論ありますが、女性たちが過酷な運命に立ち向かう姿は印象的です。映像美や音楽に興味がある方、独特な世界観を楽しみたい方におすすめです。



*わたしが観たことを思い出すまとめ*


ラスト、彼女は満足感なのか幸福感なのか達成感なのか...

いずれにしても悲しい表情ではなかった。

わたしは、何とも言えないもどかしさというかとても悲しかった。

どうか義父のところに戻りませんように。


現実、空想、空想の中の戦闘シーンで、ストーリーが進んでいきます。

戦闘シーンはとても格好いい!

ベイビードールや女の子たちみんなかわいい!幸せになってほしい!

と願って観ていました。