『インクレディブル・ハルク』
『インクレディブル・ハルク』
概要
- 原題:The Incredible Hulk
- 公開年:2008年
- 監督:ルイ・レテリエ
- 主演:エドワード・ノートン
- ジャンル:スーパーヒーロー、アクション、SF
あらすじ
科学者のブルース・バナーは、実験中の事故により、怒りや興奮を感じると緑色の巨大な怪物ハルクに変身する能力を持ってしまう。
軍のロス将軍に追われる身となったブルースは、ハルク化の治療法を探しながら逃亡生活を送っていた。ブラジルに身を隠し、静かに暮らしていたブルースだったが、ある事件をきっかけにロス将軍に居場所を突き止められてしまう。
再び追われる身となったブルースは、かつての恋人ベティ・ロスと再会し、共にハルク化の治療法を探すことになる。
しかし、ロス将軍はブルースのDNAを利用して新たな怪物アボミネーションを生み出してしまう。ブルースは、愛する人々を守るため、ハルクとしてアボミネーションとの壮絶な戦いに挑む。
キャスト
- ブルース・バナー/ハルク:エドワード・ノートン
- ベティ・ロス:リヴ・タイラー
- サディアス・"サンダーボルト"・ロス将軍:ウィリアム・ハート
- エミル・ブロンスキー/アボミネーション:ティム・ロス
- サミュエル・スターンズ博士:ティム・ブレイク・ネルソン
主題歌
- 本作の音楽は、クレイグ・アームストロングが作曲しました。
受賞歴
- サターン賞:SF映画賞ノミネート
撮影秘話
- 当初、2003年のアン・リー監督作『ハルク』の続編として企画されましたが、最終的にはMCUのリブート作品として製作されました。
- エドワード・ノートンは、脚本にも積極的に参加し、より深みのあるブルース・バナー像を作り上げようとしました。
- ハルクとアボミネーションの壮絶なバトルシーンは、最新のVFX技術を駆使して描かれ、大きな見どころとなっています。
- 撮影は、カナダのトロントやニューヨーク、ブラジルのリオデジャネイロなど、多岐にわたるロケーションで行われました。
感想
前作よりもアクションシーンが大幅に増え、ハルクの圧倒的なパワーを体感できる作品です。エドワード・ノートンの繊細な演技により、ブルース・バナーの苦悩や葛藤も深く描かれています。リヴ・タイラー演じるベティとの切ないロマンスも物語に深みを与えています。
レビュー
批評家からは、アクションシーンやVFXは高く評価されたものの、ストーリー展開やキャラクター描写については賛否両論がありました。しかし、観客からは概ね好評を得ており、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)におけるハルクの立ち位置を確立する上で重要な作品とされています。
考察
- 本作は、科学技術の倫理的な問題や、人間の内なる怒りの力、そして愛する人を守るための葛藤といったテーマを探求しています。
- ブルース・バナーがハルクという強大な力とどのように向き合い、制御しようとするのかが物語の核となっています。
- MCU作品としては、後のアベンジャーズシリーズへの伏線となる要素も含まれています。
ラスト
アボミネーションとの激闘の末、ハルクは彼を倒します。
しかし、ブルースは再び逃亡生活に戻り、ハルクの力を制御しようと瞑想する姿が描かれます。
そして、ラストシーンでは、トニー・スターク(アイアンマン)がロス将軍の元を訪れ、「チーム」について話すという、後のアベンジャーズへの繋がりを示唆する場面で終わります。
視聴できるサイト
- Disney+
- Amazon Prime Video
- U-NEXT
- Hulu
- Google Play
- YouTube
まとめ
『インクレディブル・ハルク』は、MCUにおけるハルクの単独作品であり、迫力のアクションとブルース・バナーの苦悩を描いた見応えのある作品です。後のMCU作品をより深く楽しむためにも、ぜひ視聴しておくことをおすすめします。