『バッドボーイズ 2バッド』
『バッドボーイズ 2バッド』
概要
- 原題: Bad Boys II
- 公開年: 2003年
- 監督: マイケル・ベイ
- 主演: マーティン・ローレンス、ウィル・スミス
- ジャンル: アクション、コメディ、クライム
あらすじ
マイアミ市警の敏腕刑事コンビ、マーカス・バーネット(マーティン・ローレンス)とマイク・ローリー(ウィル・スミス)は、近年巧妙化する麻薬密輸の取締りに手を焼いていました。そんな中、ハワード警部は巨大麻薬シンジケート撲滅のため、新たに特捜チームTNTを立ち上げ、マーカスとマイクにその任務を命じます。
早速捜査を開始する二人ですが、実はそれぞれ打ち明けられない悩みを抱えていました。マーカスは家族に心配をかけたくないため、危険な仕事から身を引くことを考えており、一方のマイクは、マーカスに内緒で彼の妹シドニー(ガブリエル・ユニオン)と付き合っていたのです。
東海岸全域を仕切る冷酷な麻薬王ジョニー・タピア(ジョルディ・モリャ)の情報を掴んだ二人は、KKKの集会を隠れ蓑にした麻薬取引現場に潜入しますが、そこで激しい銃撃戦に巻き込まれます。やがて、タピアが大量の麻薬をキューバ経由で密輸しようとしていることを突き止めたマーカスとマイクは、私生活での問題を抱えながらも、タピアの野望を阻止するため、型破りな捜査で危険な戦いに身を投じていきます。
キャスト
- マーカス・バーネット:マーティン・ローレンス(日本語吹替:山寺宏一)
- マイク・ローリー:ウィル・スミス(日本語吹替:菅原正志)
- シドニー・“シド”・バーネット:ガブリエル・ユニオン(日本語吹替:本田貴子)
- ジョニー・タピア:ジョルディ・モリャ(日本語吹替:鈴置洋孝)
- ハワード警部:ジョー・パントリアーノ(日本語吹替:江原正士)
- テレサ・バーネット:テレサ・ランドル
- アレクセイ:ピーター・ストーメア
主題歌
映画のサウンドトラックには、様々なアーティストによる楽曲が収録されていますが、特に有名な主題歌としては以下の楽曲が挙げられます。
- "Show Me Your Soul" - P. Diddy featuring Lenny Kravitz, Pharrell Williams & Loon
- "Shake Ya Tailfeather" - Nelly, P. Diddy & Murphy Lee
受賞歴
- MTVムービー・アワード 2004: 最優秀スクリーンチーム賞(ウィル・スミス&マーティン・ローレンス)にノミネート
- MTVムービー・アワード 2004: ベスト・アクション・シークエンス賞(高速道路でのカーチェイス)にノミネート
- NAACPイメージ・アワード 2004: 映画部門助演女優賞(ガブリエル・ユニオン)にノミネート
- NAACPイメージ・アワード 2004: 映画部門主演男優賞(ウィル・スミス)にノミネート
- ブラック・リール・アワード 2004: 作品賞(サウンドトラック部門)にノミネート
- ゴールデン・トレーラー・アワード 2003: ベスト・アクション賞にノミネート
- スティンカーズ・バッド・ムービー・アワード 2003: 最も邪魔な音楽スコア賞にノミネート
- スティンカーズ・バッド・ムービー・アワード 2003: 最低の続編賞(受賞)
- NRJシネ・アワード 2004: ベスト・バディ・ムービー賞(ウィル・スミス&マーティン・ローレンス)(受賞)
- タウルス・ワールド・スタント・アワード 2004: ベスト・スタント・コーディネーション賞(受賞)、ベスト・ワーク・ウィズ・ア・ビークル賞(受賞)、その他ノミネート
撮影秘話
- 監督のマイケル・ベイとプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーは、前作に引き続きこのコンビで製作にあたりました。
- 前作を大幅に上回る製作費が投じられ、アクションシーンは格段にスケールアップしています。
- 特に、高速道路でのカーチェイスシーンは、多数の車が巻き込まれる大迫力な映像で有名です。愛車であるフェラーリ・575Mマラネロがこのシーンで破損する場面は、アドリブに近い演出だったと言われています。
- 撮影は主にフロリダ州マイアミで行われました。
感想
『バッドボーイズ 2バッド』は、前作の持ち味であるウィル・スミスとマーティン・ローレンスの軽快な掛け合いと、マイケル・ベイ監督ならではのド派手なアクションが満載の作品です。カーチェイスや銃撃戦など、息つく間もないアクションシーンは圧巻で、シリーズのファンはもちろん、アクション映画好きにはたまらない内容となっています。一方で、ストーリー展開やユーモアのセンスには好みが分かれるかもしれません。
レビュー
批評家の間では、その過剰なまでのアクションと、時に下品とも言えるユーモアに対して賛否両論がありました。しかし、観客からの支持は高く、全世界で2億7300万ドルを超える興行収入を記録するヒット作となりました。アクション映画としてのエンターテイメント性は高く評価されています。
考察
この映画は、単なるアクションコメディとしてだけでなく、バディムービーとしての要素も強く持っています。正反対の性格ながらも固い絆で結ばれたマーカスとマイクのコンビは、シリーズを通しての魅力であり、本作でもその掛け合いが物語を牽引しています。また、家族や恋愛といった個人的な問題を抱えながらも、プロの刑事として職務を全うしようとする二人の姿も描かれています。
ラスト
(ネタバレを含みます)
タピアとの最終決戦は、キューバにある彼の豪邸で繰り広げられます。激しい銃撃戦と追跡劇の末、マーカスとマイクはタピアを追い詰め、彼の麻薬取引を阻止することに成功します。シドニーも無事に救出され、事件は解決を迎えます。ラストシーンでは、マーカスがマイクとシドニーの関係を知りつつも、二人の幸せを願うような温かい描写で締めくくられます。
視聴できるサイト
- Amazon Prime Video
- Netflix
- Hulu
- U-NEXT
- Google Play Movies & TV
- YouTube Movies
配信状況は変更される可能性がありますので、各サービスの最新情報を確認してください。
まとめ
『バッドボーイズ 2バッド』は、マイケル・ベイ監督のスタイリッシュな映像と、ウィル・スミスとマーティン・ローレンスの息の合ったコミカルな演技が光る、ハイテンションなアクションコメディです。前作の魅力をさらにパワーアップさせ、より過激でド派手なアクションシーンが展開されます。ストーリー展開には賛否があるものの、アクション映画としてのエンターテイメント性は十分に楽しめる作品です。