『AIR/エアー』





概要


  • 原題: Air
  • 公開年: 2015年
  • 監督: クリスチャン・カンテメッサ
  • 主演: ノーマン・リーダス、ジャイモン・フンスー
  • ジャンル: SF、スリラー


あらすじ


放射性物質の拡散により、地上での呼吸が不可能となった近未来。絶滅寸前に陥った人類は、社会再建のため、優秀な遺伝子を持つ人々を地下の人工冬眠施設でコールドスリープさせていた。その維持管理を任された2人の技術者、バウアー(ノーマン・リーダス)とカートライト(ジャイモン・フンスー)は、限られた酸素の中で、半年毎に目覚めながら、生存可能な最後の場所と冬眠中の職員たちを死守していた。

ある日、2人が目覚めると、ハプニングにより自分たちの睡眠装置の1つが故障してしまう。残された酸素はわずか2時間。2人は、この極限状態の中で生き延びるための突破口を懸命に模索する。


キャスト


  • バウアー:ノーマン・リーダス(土田 大:日本語吹替)
  • カートライト:ジャイモン・フンスー(乃村健次:日本語吹替)
  • アビー:サンドリーヌ・ホルト(八十川 真由野:日本語吹替)
  • マイケル・ホーガン
  • デヴィッド・ニクル
  • ピーター・ベンソン


主題歌


  • 劇中音楽は、映画の緊迫感を高めるものが使用されていますが、特定の主題歌は確認できません。


受賞歴


  • 特筆すべき主要な映画賞の受賞歴は見当たりません。


撮影秘話


  • 本作は、限られた空間と登場人物で展開する、密室劇のようなスリラーです。
  • 「ウォーキング・デッド」で人気を博したノーマン・リーダスが主演を務め、終末的な世界観の中で孤独と戦う男を演じています。
  • 製作総指揮には、「ウォーキング・デッド」の原作者であるロバート・カークマンが名を連ねています。


感想


極限状態における人間の心理を描いたSFスリラーです。閉鎖された空間でのサバイバルというシチュエーションが生み出す緊張感と、ノーマン・リーダスとジャイモン・フンスーの演技が見どころです。


レビュー


レビューは賛否両論が見られます。

  • 肯定的な意見: 限られた設定ながらも、サスペンスフルな展開で最後までハラハラさせられる、主演2人の演技が良い、終末的な雰囲気が良く出ている、といった声があります。
  • 否定的な意見: ストーリー展開が単調、設定を活かしきれていない、結末が弱い、といった意見も見られます。


考察


  • 極限状態における人間の心理描写:酸素が限られた状況下で、主人公たちがどのような決断をし、どのように精神状態が変化していくのかが描かれています。
  • テクノロジーへの依存と脆弱性:高度なテクノロジーによって維持されている人類の未来が、些細な故障によって危機に瀕する様子が描かれています。
  • 生存本能と倫理観:生き残るために何ができるのか、という根源的な問いを投げかけています。


ラスト


(ネタバレが含まれる可能性がありますのでご注意ください)


故障した睡眠装置を修理しようと試みる中で、バウアーとカートライトは互いに疑心暗鬼になっていきます。最終的に、生き残るためにどちらかが犠牲になる可能性も示唆されます。

ラストシーンでは、バウアーとカートリッジが協力して施設の危機を脱しようとしますが、最終的にはカートリッジが犠牲となり、バウアーが生き残ります。

しかし、施設の状況は依然として不安定であり、彼らが眠らせている人類の未来も不確かなまま終わります。バウアーが孤独の中で、生き残った意味を問い続けるような、希望と絶望が入り混じった余韻を残すラストとなっています。


視聴できるサイト


  • Amazon Prime Video
  • U-NEXT
  • Hulu
  • その他、配信サービスでレンタルまたは購入できる場合があります。(配信状況は変動するため、各サービスでご確認ください)


まとめ


映画『AIR/エアー』は、近未来の終末的な世界を舞台に、限られた空間で繰り広げられるSFスリラーです。ノーマン・リーダスの熱演と、極限状態における人間の心理描写が見どころですが、ストーリー展開には賛否両論があります。密室劇のようなサスペンスが好きな方や、ノーマン・リーダスのファンは一度チェックしてみる価値があるかもしれません。