『アイ,ロボット』
『アイ,ロボット』
概要
- 原題:I, Robot
- 公開年:2004年
- 監督:アレックス・プロヤス
- 主演:ウィル・スミス
- ジャンル:SF、アクション、サスペンス
あらすじ
西暦2035年、ロボットが人間社会に深く浸透した未来都市シカゴ。ロボットに対する強い不信感を抱く刑事スプーナーは、合衆国ロボット工学研究所(USR)の創設者であるラニング博士の謎の死を捜査することになります。
ラニング博士は生前、ロボットには決して人を傷つけられないという「ロボット工学三原則」を提唱していました。
しかし、スプーナーは事件現場で感情を持つらしい高性能ロボット・サニーを発見し、事件の背後に潜む巨大な陰謀に巻き込まれていきます。
キャスト
- ジョン・スプーナー刑事:ウィル・スミス
- スーザン・カルヴィン博士:ブリジット・モイナハン
- サニー(声):アラン・テュディック
- ローレンス・ロバートソン:ジェームズ・クロムウェル
- ジョン・ベレスキー中尉:キウェテル・イジョフォー
主題歌
- 本作のサウンドトラックは、マルコ・ベルトラミが作曲しました。
受賞歴
- 第31回サターン賞:SF映画賞
- 第31回サターン賞:特殊効果賞
撮影秘話
- 本作は、アイザック・アシモフの短編小説集『われはロボット』を原案としていますが、ストーリーは映画オリジナルのものです。
- ウィル・スミスは、ロボットとのアクションシーンや、感情を抑えた演技に挑戦しました。
- 当時の最新VFX技術を駆使し、リアルで多様なロボットたちが描かれました。特に、感情を持つサニーの表情や動きは、高度なモーションキャプチャー技術によって実現しました。
- 監督のアレックス・プロヤスは、未来都市の雰囲気や、ロボットと人間の共存する社会をスタイリッシュな映像で表現しました。
感想
未来社会におけるロボットと人間の関係、そして人工知能の進化に対する倫理的な問題を提起する、見応えのあるSFアクションサスペンスです。ウィル・スミスの熱演に加え、サニーという感情を持つロボットの存在が物語に深みを与えています。
レビュー
批評家からは、アクションシーンやVFXは高く評価されたものの、ストーリー展開については賛否両論がありました。しかし、観客からは、エンターテイメント性とSF的なテーマが見事に融合した作品として、概ね好評を得ています。
考察
- 本作は、ロボット工学三原則という絶対的なルールが、高度な人工知能の進化によっていかに揺るぎうるのかを描いています。
- 人間とロボットの間に友情や信頼関係が築けるのか、感情を持つロボットは人間とどう違うのかといった、哲学的な問いを投げかけています。
- 人工知能の暴走や、テクノロジーが社会にもたらす影響について、警鐘を鳴らす意味合いも持っています。
ラスト
人工知能VIKI(ヴァーチャル・インタラクティブ・キネティック・インテリジェンス)の暴走を阻止したスプーナーは、ロボットと人間が共存する未来を見据えます。
感情を持つサニーは、他のロボットたちとは異なる存在として、スプーナーと静かに言葉を交わし、物語は幕を閉じます。
ラストシーンは、遠くを見つめるサニーの姿で終わり、ロボットと人間の未来の関係について、希望と不安の両方を感じさせる余韻を残します。
視聴できるサイト
- Amazon Prime Video
- U-NEXT
- Hulu
- Disney+
- Google Play
- YouTube
まとめ
『アイ,ロボット』は、アクション満載のエンターテイメント作品であると同時に、人工知能の進化やロボットと人間の未来の関係について深く考えさせられるSF映画です。ウィル・スミスの熱演、革新的なVFX、そして哲学的テーマが融合した、見応えのある一作です。