映画『コードネーム:ストラットン』(原題:Stratton)





概要


  • 原題: Stratton

  • 邦題: コードネーム:ストラットン

  • 公開年: 2017年 (日本公開は2017年9月)

  • 製作国: イギリス

  • 監督: サイモン・ウェスト

  • 脚本: ダンカン・ファルコナー、ウォーレン・アダムス (ダンカン・ファルコナーの小説シリーズに基づく)

  • ジャンル: アクション、スリラー

  • 上映時間: 95分


あらすじ


ジョン・ストラットン(ドミニク・クーパー)は、イギリス海兵隊特殊部隊「SBS (Special Boat Service)」の精鋭工作員。彼は、冷静沈着かつ卓越した戦闘能力を持つプロフェッショナルである。

ある日、ストラットンはイランの化学兵器施設から生物兵器を回収する任務に就くが、同僚で親友のマーティ(タイラー・ホークリン)が作戦中に殉職してしまう。悲しみに暮れるストラットンだが、任務は中断されることなく、さらに危険な事態が彼を待ち受けていた。

マーティの死の裏には、ソ連の元工作員で現在は国際テロリストとして活動するバルドフスキー(トーマス・クレッチマン)の影があった。バルドフスキーは、冷戦時代に開発された恐るべき生物兵器をロンドンに持ち込み、大量虐殺を目論んでいたのだ。

ストラットンは、マーティの死の真相を突き止め、バルドフスキーのテロ計画を阻止するため、相棒のハンク(オースティン・ストウェル)やMI6の協力者とともに、世界を股にかけた壮絶な追跡劇に身を投じる。彼は愛するロンドンを守るため、そして親友の復讐を果たすため、決死の戦いを挑むことになる。


主なキャスト


  • ジョン・ストラットン: ドミニク・クーパー

  • ハンク: オースティン・ストウェル

  • マーティン・"マーティ"・バーク: タイラー・ホークリン

  • バルドフスキー: トーマス・クレッチマン

  • サマーヴィル: コニー・ニールセン

  • アギ: ジェンマ・チャン


主題歌・楽曲


映画の音楽は、ヘンリー・ジャックマンが担当しています。特定の主題歌や挿入歌がフィーチャーされているという情報はありませんが、アクションスリラーにふさわしい、緊迫感とスピード感のあるスコアが特徴です。


受賞歴


本作は、主要な映画賞の受賞歴は確認できませんでした。


撮影秘話


  • 本作は、元SBS隊員であり、原作小説の著者でもあるダンカン・ファルコナーの実体験に基づいています。彼は脚本にも参加しており、作戦のリアリティを追求しました。

  • 当初、ジョン・ストラットン役はヘンリー・カヴィルが演じる予定でしたが、スケジュールの都合により降板し、ドミニク・クーパーが代わりに起用されました。

  • 撮影は、イギリス(ロンドンなど)とイタリア(ローマなど)で行われ、大規模なアクションシーンが繰り広げられました。

  • 監督のサイモン・ウェストは、『コン・エアー』や『エクスペンダブルズ2』といったアクション映画で知られており、本作でもその手腕を発揮しています。


感想


『コードネーム:ストラットン』は、イギリス特殊部隊SBSを題材にした本格的なミリタリーアクション映画です。ドミニク・クーパーが、クールで屈強な主人公ストラットンを好演しており、彼の冷静な判断力と高い戦闘スキルが見どころです。ストーリーは比較的ストレートなテロ阻止の物語ですが、スピード感のあるアクションシーンや、ヨーロッパ各地を舞台にしたロケーションが作品に迫力を与えています。複雑なひねりよりも、ひたすらアクションとサスペンスを求める観客には楽しめる一本でしょう。


レビュー


批評家からのレビューは賛否両論、あるいはやや否定的な意見が多めでした。アクションシーンの迫力や、ドミニク・クーパーの演技は評価されたものの、物語の独自性やキャラクターの掘り下げ不足を指摘する声が多く見られました。しかし、ジャンル映画として、特にミリタリーアクションのファンからは一定の支持を得ています。


考察


この映画は、現代の国際テロリズムの脅威と、それに対峙する特殊部隊員の孤独な戦いを描いています。主人公ストラットンの行動は、国家の安全保障と個人的な復讐心が入り混じった複雑な動機に駆り立てられています。また、元工作員のテロリストという設定は、冷戦時代の遺産が現代に影を落とすというテーマも示唆しています。


ラスト


ネタバレを含みますのでご注意ください


 ストラットンは、相棒のハンクやMI6の協力者たちと共に、バルドフスキーがロンドンで生物兵器を散布しようとする計画を阻止するため、決死の阻止作戦を展開します。激しい銃撃戦や肉弾戦の末、ストラットンはバルドフスキーと直接対決します。

最終的に、ストラットンはバルドフスキーを倒し、ロンドンへの生物兵器散布を間一髪で阻止することに成功します。親友マーティの仇を討ち、世界の危機を救ったストラットンは、任務を終えて静かに次の戦場へと向かうことを示唆します。

ラストシーンでは、ストラットンが再び孤独な戦士として、過酷な任務のサイクルに戻っていく姿が描かれ、特殊部隊員の終わりのない戦いを暗示する形で幕を閉じます。個人的な感情と職務の狭間で葛藤しながらも、彼はプロフェッショナルとして、常に世界の影で戦い続ける存在であることを示唆しています。


視聴できるサイト


  • Amazon Prime Video (レンタル・購入)

  • U-NEXT (見放題またはレンタル・購入)

  • Google Play Movies & TV (レンタル・購入)

  • YouTube Movies (レンタル・購入)

  • dTV (レンタル・購入)

具体的な配信状況は、各プラットフォームでご確認ください。


まとめ


映画『コードネーム:ストラットン』は、元SBS隊員の小説を原作とした2017年のイギリス製ミリタリーアクションスリラーです。ドミニク・クーパー演じる精鋭工作員ストラットンが、親友の死の真相と国際テロリストの脅威に立ち向かいます。テンポの速いアクションとヨーロッパ各地のロケーションが魅力で、派手なドンパチを求めるアクション映画ファンには楽しめる作品です。