『シンクロニック』
『シンクロニック』
原題: Synchronic
概要・あらすじ
舞台はアメリカのニューオーリンズ。救急救命士として働く長年の親友同士であるスティーブとデニスは、奇妙な事故が多発している現場に次々と出動します。これらの事故現場には、謎の薬物「シンクロニック」が残されていました。この薬物の幻覚作用が事故の原因だと考えられますが、そんな中、デニスの10代の娘ブリアナがシンクロニックを使用して行方不明になってしまいます。
スティーブは、シンクロニックが単なる薬物ではなく、7分間だけ過去の異なる時代へタイムトラベルさせる力を持つことを知ります。ブリアナを救うため、スティーブは自らシンクロニックを試しながら、様々な時代へとタイムトラベルを繰り返しますが、過去の世界は危険に満ちていました。スティーブは、娘を現代に戻すことができるのか、そして自分自身も無事に帰還できるのか――。
キャスト
- スティーブ:アンソニー・マッキー
- デニス:ジェイミー・ドーナン
- ブリアナ:アリー・ヨアニデス
- ターラ:ケイティ・アセルトン
受賞歴
映画『シンクロニック』は、2019年のトロント国際映画祭でプレミア上映されました。批評家からの評価は概ね良好で、映画レビューサイトRotten Tomatoesでは、81%の支持率を得ています。
感想・レビュー
『シンクロニック』は、タイムトラベルというSF要素を、現実的な救急救命士の日常と組み合わせたユニークな作品として評価されています。主演のアンソニー・マッキーとジェイミー・ドーナンの演技も高く評価されています。タイムトラベルの描写は視覚的に興味深く、過去の時代における危険や困難がリアルに描かれています。一方で、物語の展開やSF要素と人間ドラマのバランスについては、意見が分かれることもあるようです。
考察
『シンクロニック』の考察ポイントとしては、薬物によるタイムトラベルという設定を通して、過去と現在、そして未来の関係性を描いている点が挙げられます。また、主人公スティーブの行動原理や、友情、家族といった普遍的なテーマも深く掘り下げられています。ラストについては、スティーブの選択が物語にどのような意味をもたらすのか、観る人によって解釈が異なるかもしれません。
ラスト
物語の終盤で、スティーブはブリアナを現代に戻すことに成功しますが、自身は特定の時代に取り残されてしまいます。彼が取り残された時代は、物語の重要な要素となっています。彼の犠牲的な行動が、この物語の結末を特徴づける大きなポイントです。
視聴できるサイト
まとめ
『シンクロニック』は、アンソニー・マッキーとジェイミー・ドーナンが共演するSFスリラー映画です。救急救命士のコンビが、時間を旅する謎の薬物を巡る事件に巻き込まれ、行方不明になった娘を救うために奮闘する姿を描いています。過去の危険な時代を舞台にしたタイムトラベルの描写や、主人公の葛藤が見どころとなっています。