『 英国王のスピーチ』





概要

『英国王のスピーチ』（原題: The King's Speech）は、2010年に公開されたイギリスの歴史ドラマ映画です。

吃音に悩まされていた英国王ジョージ6世が、言語聴覚士との出会いを通じて、吃音を克服していく姿を描いています。

監督はトム・フーパー、主演はコリン・ファースが務め、第83回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞の4部門を受賞しました。


あらすじ

1925年、ヨーク公アルバート王子（後のジョージ6世）は、吃音に悩まされており、人前で話すことを極度に恐れていました。

妻のエリザベスは、彼の吃音を治すために、様々な言語聴覚士を訪ねますが、効果はありませんでした。

そんな中、エリザベスは、オーストラリア出身の型破りな言語聴覚士、ライオネル・ローグを紹介されます。

ライオネルは、従来の治療法とは異なるユニークな方法で、アルバート王子の吃音治療を始めます。

最初は戸惑いを隠せないアルバート王子でしたが、ライオネルとの交流を通じて、徐々に心を開き、吃音を克服していくのでした。


キャスト

  • ジョージ6世：コリン・ファース
  • エリザベス王妃：ヘレナ・ボナム＝カーター
  • ライオネル・ローグ：ジェフリー・ラッシュ
  • ウィンストン・チャーチル：ティモシー・スポール


受賞歴

  • 第83回アカデミー賞：作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞
  • 第68回ゴールデングローブ賞：主演男優賞（ドラマ部門）
  • 英国アカデミー賞：作品賞、主演男優賞、助演男優賞、オリジナル脚本賞、音楽賞、衣装デザイン賞


撮影秘話

  • ジョージ6世を演じたコリン・ファースは、吃音の演技をするために、実際に吃音に悩む人々と交流し、彼らの話し方や感情を研究した。
  • ライオネル・ローグの治療法は、当時としては画期的なものであり、映画では、そのユニークな治療法が忠実に再現されている。
  • 映画に登場するバッキンガム宮殿やウェストミンスター寺院などの建物は、実際に撮影許可を得て、使用された。


感想

『英国王のスピーチ』は、吃音というハンディキャップを抱えながらも、国王として国民を支えなければならないジョージ6世の苦悩と成長を、感動的に描いた作品です。

コリン・ファースの演技は素晴らしく、観客はジョージ6世の感情に共感し、応援したくなります。


レビュー

本作に対するレビューは、非常に高く評価されています。

特に、コリン・ファースの演技や、感動的なストーリー、そして歴史的な背景が、多くの観客から支持されています。


考察

『英国王のスピーチ』は、吃音という個人的な問題を抱えながらも、公人としての責任を果たすジョージ6世の姿を通して、リーダーシップとは何か、そして人間としての強さとは何かを問いかける作品です。

また、友情や家族愛といった普遍的なテーマも描かれており、多くの人々の心を揺さぶります。


ラスト

映画のラストシーンでは、ジョージ6世が第二次世界大戦の開戦を告げる演説を行います。

吃音を克服した彼は、堂々とした態度で国民に語りかけ、彼らを勇気づけます。

このシーンは、ジョージ6世が真のリーダーとして成長したことを示すとともに、未来への希望を象徴しています。


視聴できるサイト

『英国王のスピーチ』は、以下のサイトで視聴できます。（2024年5月現在）


いかがでしたでしょうか？

『英国王のスピーチ』は、歴史ドラマとしてだけでなく、人間ドラマとしても非常に見応えのある作品です。

ぜひ一度ご覧になってみてください。